深夜遅く、カメラを片手に固唾をのんで、じっと作業を見守っている、沿道の人たち。民家の塀や電柱スレスレで、巨木を乗せた大型トレーラーはゆっくりと慎重に弧を描き、カーブを曲がっていく。

「世界一のツリー」プロジェクト!ついに巨木が神戸に向けて移動開始
新幹線のやロケット輸送などにも使われるという大型トレーラーは巨木も含めると全長40mほどもあり、その移動は一大イベントだ。


「世界一のツリー」プロジェクト!ついに巨木が神戸に向けて移動開始
約150年もの間、氷見の山から風景をじっと見守っていたあすなろの木。10月の下旬、掘り出されたこの巨木は、約2週間この時を待っていた。根を養生され、枝を絞られ、しゅっとスリムになった木は、いよいよ旅立つ。氷見の大地から足を離し、山を下り、海を渡り、神戸へと向かうのだ。


「世界一のツリー」プロジェクト!ついに巨木が神戸に向けて移動開始
横倒しにされた巨木の周りで、地元の子供たちがお別れを告げると、巨木の大移動が始まった。
氷見の山から約25km。約5時間かけて、カーブの多い山道を下り、広くはない道路をゆっくりと走り、巨木が向かう先は伏見富山港。


「世界一のツリー」プロジェクト!ついに巨木が神戸に向けて移動開始
一晩かけて山をくだった巨木を待っていたのは、港での船への積み込みだ。1,500トンの輸送船・阿州山丸に、作業員20名ほどのサポートを受けて、クレーン1台で三点を支えながら船に丁寧に積み込まれた。すっぽりと収まった巨木を載せて、阿州山丸は日が暮れかけた夕方、神戸へと出港した。

次回は、神戸に到着した巨木がメリケンパークで植樹される様子をレポート。お楽しみに。