『南極料理人』(09)『横道世之介』(13)の沖田修一監督の最新作『モヒカン故郷に帰る』で、主人公・永吉(松田龍平)の恋人・由佳役を、映画、舞台、ドラマと活躍の場を広げている女優・前田敦子が好演している。広島県・瀬戸内海に浮かぶ四島を架空の島「戸鼻島」として撮影した本作は、前田自身が「理想的」と表現した家族の話。リスペクトしているという沖田監督作品への出演、妊婦役への想い、女優として経験値が上がったという彼女に聞いた。

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前田敦子インタビュー


──あこがれの(?)沖田監督作品に出ることになった時は、率直にいかがでしたか?


以前、沖田監督と対談する機会をいただいた直後に今回のお話をいただいて、「前田さん、由佳っぽいね」と言っていただいて。これほどうれしことはなかったですね。本当に監督の映画の大ファンなので、撮影までの半年間、このことしか頭になかったですね(笑)。由佳という女性には、監督の奥さまが妊娠していた時の髪型やパジャマなど、その当時のスパイスがたくさん入っているそうで、全体的に奥さまの雰囲気なんです。だから、プレッシャーはありましたけど、楽しみのほうが勝っていました。

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──妊婦という設定は、演じる上での苦労や工夫があったと思いますが、その点は?


でも今回は、特に妊婦さんだからと言って何かに気をつけて生きているというよりは、これからのことに前向きな女の子だったので、あえて何も意識しないほうがいいのかなと思いました。お腹が徐々に大きくなっていくという過程は、監督がタイミングなどをすごく計算されていたので、そこは監督にお任せしていました。たぶんこの子は、妊婦さんの本とか読んでないだろうなって思ったので、何も知識がない状態で臨みましたね。

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──なるほど確かに、由佳の場合、攻守でいう守、みたいな感覚はなかったかもですね。


だから、もたいまさこさん演じるお母さんにもすごく心配されていて、「走っちゃだめよ!」みたいな(笑)。お腹が大きくなった後でも海辺で走ったりする子だったので、そこはあえて意識しないで演じました。ただ、撮影が終わった後に妊婦さんに目がいってしまう機会が多くなってしまって、いろいろな妊婦さんがいることを知りました。お腹が大きくて辛いだけじゃなくて、細い方の中には普通に颯爽と歩いている方もいますよね。だからこそ、演じる上で何の知識もなくてよかったと思いました。



『モヒカン故郷に帰る』では沖田作品への出演がヒロイン役で叶い、キャリア史上初の妊婦役にも挑戦した前田。インタビューでは役柄の深い洞察と実践について語ってくれたが、本作の由佳を観れば女優として経験値を上げた彼女の実力を目の当たりにするはずだ。

★前田敦子の本音に迫るインタビュー後編は3月10日掲載予定。チェックして!


テキスト:鴇田 崇
コーディネート&編集:國方麻紀

■映画情報

モヒカン故郷に帰る 予告編
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モヒカン故郷に帰る
3月26日(土)広島先行、4月9日(土)テアトル新宿他全国拡大!
mohican-movie.jp
(C)2016「モヒカン故郷に帰る」製作委員会